大腸カメラ検査とは?
肛門から内視鏡を挿入し、盲腸から直腸までの大腸全体を観察する検査です。
一部ですが回腸末端(小腸の終わり)も観察しています。
観察時に異常が疑われる場合は、組織採取を行い、病理検査(顕微鏡での組織診断)を行います。
また大腸ポリープ(腺腫)を認めた場合、切除可能な大きさであれば切除を行っております。
正確な診断と無駄な組織検査を避けるため、内視鏡は拡大内視鏡で検査を行っております。
大腸カメラでわかること
主に大腸がんや大腸ポリープなどの腫瘍疾患の診断、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の診断を行います。
また、下血の原因となるような憩室出血や痔核、虚血性腸炎なども診断することができます。
以下に該当する方は検査をおすすめします
- 便に血液が混じっている(下血)
- 下痢や便秘、腹痛などの症状が長引いている
- 症状が急速に悪化している
とくに下血が認められた方は早急な検査をおすすめします。
また、症状が急速に悪化している方は、積極的に検査することが望ましいです。
大腸がんは、年々増加しており、2021年時点の全がん死のうち男性の死因2位、女性の1位となっています。
早期の大腸がんや大腸がんの原因となるポリープは無症状のため、検査が遅れることが問題です。
がん検診で便潜血検査の陽性を認めた方は、ぜひ大腸カメラ検査を受けてください。
当院の大腸カメラ検査の特徴
特徴01 拡大内視鏡を使用
拡大内視鏡の使用により、従来よりも詳しく観察でき、
正確かつ効率的に診察可能です。
特徴02 当日の大腸ポリープ切除
切除可能な大きさであれば当日切除を行っております。
後日の来院が不要になりますので、患者さんの負担が少なくて済みます。
大腸カメラ検査の流れ
確かな検査のためには準備が必要です。事前準備をしっかりしないと検査に時間がかかったり、正確な診断ができないだけでなく、検査が受けられない場合もあります。しっかり腸をきれいにしましょう。
検査前日までに「事前準備のお願い」をご一読ください。
01.検査前日
前日の「夜21時」までには夕食を済ませてください。
お通じを良くするために水分を多めに摂ってください。
※スポーツドリンク、お茶、水
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02.検査当日
寝ている間になくなった水分を補給し、お通じをよくするために朝起きたら水分を多めにとってください。
お食事、たばこ、薬等はお控えください。
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03.前処置
院内の個室でお腹の中をきれいにするおくすり(下剤)を飲んでいただきます。
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04.検査
個人差がありますが、検査はおおよそ30分以内で終了します。
鎮静剤ご利用の方は薬が切れるまでお休みいただきます。
費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ検査 | 2,000円 | 5,500円 |
※ポリープ等切除した場合は料金が追加されます。